【脱!ボイトレ難民5】あなたが変われないのは心理学的メカニズムのせいだった

「ボイトレ難民」「ボイトレジプシー」

どこのボイストレーニングに通っても上達や改善が見られず、次々とボイストレーナーを転々とし、結局いつになっても悩みが解決できない。

そんな歌に悩み続ける人たちを指す言葉です。

これは彼らに歌の才能がないわけでも、根気が無いわけでもありません。
それどころか、彼らが一番歌に対して真剣に学びたいと願っている鋭い感性を持った意識の高い若者たちかもしれません。

参考ブログ:異色のボイトレ難民、あなたは音楽の天才かもしれない

「脱!ボイトレ難民」シリーズは5日間に渡り日本とアメリカ、2つの国で才能の育て方を見てきた私が、シンガーとして学ぶ立場とボイストレーナーとして教える立場の両方の視点から本音で語る「成功するボイストレーニングの秘訣」です。

ほんの少しのポイントを押さえて、今日から難民生活を卒業していきましょう!

。。。。。。。。。。。。。

一日目に尊敬できるトレーナーは見つかり、2日目は大挫折を経験し、3日目は自発的に学ぶ覚悟ができたあなた。4日目はお金の使い方を学びましたね。

シリーズ最終日!5日目の今日は、

「これを知らないと一生難民!」

心理学的観点からあなたの難民問題を解決に導きます!​

自分にとって良いことは分かっているのに続けられない。急に不安や不信感、やる気のなさが襲ってくる。

それはあなたの「心のブレーキ」が働いているからなんです。

​心のブレーキとは

変わりたいのに変われない!心のブレーキとは、脳の90%を占める潜在意識がこれから「変わろう!」とするあなたを元の現状に引きずり戻そうと働く無意識の力です。

  • ダイエットに失敗する
  • 禁煙に失敗する
  • ボイストレーニングに失敗する
  • 何事も続かない

これらの失敗は全て同じ心理メカニズムによって引き起こされているのです。

ほとんどの人がこのメカニズムを知らずに、「自分はダメだ」とか「怠け者」とか悲しいレッテルを貼って自分を責め続けています。
しかし本当はあなたの命を守る潜在意識が変化を嫌うために様々な負の感情を送り出してくるのです。

ちょっと安心しましたか?
変われる兆しが見えてきましたね!
それでは詳しく見ていきましょう!

友達、家族が邪魔をする

さてブレーキをかけてくるのは自分の潜在意識だけではありません。
友人や家族も必死であなたを止めるでしょう。

あなたがボイトレを始める!と宣言した時は「すごーい頑張って!」と笑顔で応援してくれた友達。

ボイトレの結果も少し見えてきて、毎日が楽しくてお洒落をして再会すると。「あれ?なんか雰囲気変わったね」「うん、なんからしくない」「前の方が好きだな」「楽しそうでいいねー」なんて冷たく言われて、え?嫉妬?とか思ってしまいます。

しばらくするとボイトレも停滞期に入り、それが辛くて友達に相談に行く。

その時に「前から思ってたけどさ〜」「騙されてるんじゃない?」「レッスン代高すぎ」「結果が出てないならその先生ダメじゃない?」などと言われてあなたのボイストレーニングに対する不信感や不安は急上昇し、レッスンから遠ざかってしまう。

ダイエットや新しい恋人、色んな人生の場面でこのような経験が誰しもあると思います。

友人や家族にも「心のブレーキ」があり、別のレベルへ旅立って輝くあなたを失ってしまうんじゃないかという「変化」を恐れて彼らも無意識にこのような言動を起こします。

私が経験した心のブレーキ

私が普通の張り上げ歌唱からベルティング発声やミックスボイスへ大きな変化を遂げる中でももちろんこのブレーキと戦いました。

個人練習は楽しんで難なく続けられましたが、ボイストレーニングを継続すること。これが一番大変でした。

まだ私の技術や知識レベルが低く、トレーナーが言っている本質が理解できていなかった時に、何度か自分の意見と先生の意見が食い違い、自分を信じようとしたことがあります。

・英語だから先生の言ってることを勘違いしてるのかも
・先生ポップス系じゃないから分かってないかも
先生私のこと嫌いかも←(典型的なブレーキ)

トレーナーに対してネガティブな思いが湧いてくる時が重要な局面で何度かありました。

でも「ダメダメ!ブレーキブレーキ!」と思って強制的に自分の為にボイトレに通い続けることで、その時全く見えていなかった歌唱の世界へ一歩、また一歩とステップアップしていけたのです。

あれだけ疑ったり、先生を変えようかと魔が差したこともあったけれど、今振り返ると彼女は何も悪くなかった!今ではトレーナーに心からの感謝しかありません。

理不尽な言い訳や不安が襲ってくる時期があります。それが心のブレーキ、現状維持メカニズムです。これを最小限に抑えるためにも、言い訳がきかない尊敬できるボイストレーナーを選ぶことが大切です。

参考:1日目最高のボイストレーナーの見つけ方

ブレーキを乗り越える方法

ではこのブレーキをどうやって乗り越えていくのか。
代表的なものを少し紹介します。

・新しい自分に徐々に慣らしていく
明日から急に1時間の個人練習を毎日続けるのではなく、スタートは繰り返しゆっくり丁寧にやる。30分でも15分でも、1分でも30秒でも、1秒でも!0よりは全然良いです。「やりたく無いな〜面倒だな〜」や、不安や疑いが出てきたら「あ、ブレーキだ!」と認識する。そして変わらず小さな習慣(個人練習)をできるだけ毎日続けていくこと。

・根拠の無い自信を持つこと
ボイストレーニングでは「自分はできる」という根拠の無い自信をもつこと。
今できてるわけじゃないですよ、それは「自分はすごい」というエゴです。これは捨てましょう。2日目:素直に挫折する勇気
繊細なアーティストは周りの感情に流されやすいです。ネガティブなことをいう人は周りに置か無いようにしましょう。「あなたはできない」というトレーナーはもってのほかです。他にできる人が居るなら、もちろんあなたもできるはず。諦めるからできないんです。

・プロの日常を演じる
自分への価値が低いと努力や投資ができません。では思い切って憧れの歌手や尊敬できる人の日常を演じてみる、または、目標が達成した自分を演じてみるのも効果的な手段です。

毎朝支度中にウォーミングアップを欠かさない、歌のことを四六時中考える、芸能人が行くエリアに足を運ぶ、プロの歌手のように堂々と歌う。受けるボイストレーニングの価値が高ければ高いほど、自分の日常の行動や価値を上げるようにしましょう。

お勧めの本

この記事で参考にしている本がこちらです。

参考書:「心のブレーキ」の外し方 石井裕之 著:フォレスト出版

ここでは全てを語り切れませんが、変わりたい方や興味のある方はぜひ読んでみてください。2006年出版ですが、「人が変われない理由」がとても分かりやすく書かれていて素晴らしい一冊。頑張るみなさんにとてもお勧めです。

この本は私のバイブルで、帰国レッスンで日本に帰る飛行機内で必ず読み返しています。何度も何度も繰り返し読んでいる本ですが、読むたびに新しい発見があり、まだ確実に自分に落とし込めていません。「できるまでやる」これはボイストレーニングと一緒ですね。

まとめ

「心のブレーキ」

私の経験では、ブレーキがかかるのは大きな変化の目前が多いです。きっと潜在意識は知っているんでしょうね、あなたのターニングポイントを。
この心理メカニズムを理解して、心のブレーキと仲良く付き合っていきましょう。​
それはあなたのこれからの挑戦の大きな味方になってくれるでしょう。

さて、5日間に渡って紹介した「脱!ボイトレ難民」シリーズ。

いかがでしたか?

「もうどーしていいか分からない!」そんなボイトレに悩む皆さんがボイストレーニングを通して本当の自分の声や生き方に出会える、そのお役に立てれば幸いです。

Love yourself, Love your Voice.

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