リベルティング発声法

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【ボイトレ留学】普通の「喉締め歌唱」から一流「ベルト唱法」へ彼女が辿った7つのポイント

目次

Hello Hello!!
あなたの高音の悩みを根こそぎ解消するベルティングトレーナーの Chicoです:)

ただいまロサンゼルスでボイストレーニング留学のお客様をお迎えしています。

彼女を見ていると「運命」や「才能」という言葉は、自分が好きなことに本気で打ち込んだとき、後から付いて来るものなんだなと気付かされます。

2年間で8回のベルティング習得レッスンを受け、ロサンゼルスでの「ベルティング留学」を決意。ハリウッドの有名ボイストレーナーにも認められる程の「ベルティング発声」を習得した彼女の7つのキーポイントを紹介したいと思います。

-もくじ-
1. 張り上げ歌唱からの決意
2. 挫折感そして10年の過去と決別
3. 難易度【高】 Siaのベルトに挑戦
4. 本場ボイストレーナーも認めた彼女の「ベルト」
5. 最後の課題とは?
6. 歌も心も生き方を見直す大切な時間
7. 彼女から一言

1.「地声or裏声」張り上げ歌唱からの決意

2014年10月。彼女は第一回ベルティングレッスンのお客様でした。

彼女の持ち味は「少しハスキーの入った独特で力強いチェストボイス(地声)」

当時の彼女の歌唱法は、力強いチェストボイスを持ち上げ⤴︎⤴︎限界がきたら弱々しい裏声(ファルセット)に切り替わる、「地声か裏声か」「黒か白か!」いわゆる「Black and White」歌唱。みなさんと同じ、よくある高音の悩みを抱えていました。

「喉を締めて頑張らなくてもその声出るよ」と初回レッスンで彼女の目の前でベルティングボイスを披露すると、「えぇぇぇぇ〜〜〜〜っ?!」と相当ショックな様子。

でもすぐに「うん、それがやりたい!!!」

彼女のベルティング習得の道のりはここから始まったのです。

2. 挫折感そして過去との決別

彼女について特筆するならその熱心さでしょうか。帰国レッスンは毎回前半・後半と2回受講。継続してレッスンに来てくれる「レギュラー」と密かに私が呼ぶ熱心なお客様グループの一人です。

レッスンを受ける度「え〜?!なにそれ〜?!」「じゃあ今まで習って練習してきた事は何だったの〜?!」と嘆きながらも前を向いてベルティング発声の新しい歌い方・考え方に切り替えてコツコツとレッスンと自己練習を繰り返してきました。

自分の歌い方は間違っているんだという「挫折」。正直しんどいです。なので目をそらして改善できない人、一度のレッスンで止めてしまう人もたくさんいます。でも彼女は過去10年間で習った歌唱法を捨てて、ゼロ、いやマイナスから発声の基礎を立て直していきました。

素直に挫折できたとき、人は変わり大きく成長します。彼女はこのタイミングだったんでしょうね。

[su_youtube url="https://youtu.be/2vjPBrBU-TM"]

3. 難易度【高】 [Sia/ Chandelier] のベルトに挑戦

ベルティング発声も安定してきた7回目のレッスンで「Chicoちゃんがベルティングの練習に使った曲を私の課題曲にしたい」ということで、2016年夏の帰国レッスンではSiaのChandelierを課題曲に。

実際この曲をベルトして歌うには相当な体力とボーカルスキルが必要です。この曲を歌いたい!という問い合わせも多々ありますが、正直言って誰でも歌える曲ではありません。

正しい発声が出来ていても、Siaの歌声が叫んでいるように聞こえるので、それにつられて張り上げの癖が戻ってしまう、トランジションエリアに掛かる最初のロングトーンで喉が締まってしまう。

レッスンでは様々なアプローチを使い喉だけではなく、考え方の矯正をしていきました。脳を騙しながら歌う練習です。今まで習ったスキルを使い手探りながらも、難易度の高い曲を伸びのある声で歌ってしまう彼女。

自分の可能性を貪欲に追求する彼女が選んだ次なるステージは「ベルティング留学」でした。

〈写真:ホームステイの家を一歩出るとこんな景色〉

4. ハリウッドボイストレーナーも認めた彼女の「ベルティング」

2016年8月末に渡米。

ロサンゼルスに到着して3週間が経ち、心待ちにしていた「レイチェル ローレンス」のボーカルレッスンへ。ハリウッドの音楽業界を始めNYでミュージカル歌唱指導も行うセレブリティーボイストレーナー、私の人生のを変えてくれた恩師です。

まずはウォーミングアップ、スケール練習で歌唱の問題点をクリアにしていきます。

曲練習では〈Sia・Chandelier〉のサビのベルトにフォーカスして歌い方を微調整。

「自分はまだまだだと思う」と言いながらSia本人が裏声で歌う箇所まで地声の響きでベルトしてしまう彼女。ほんとね、この曲を喉に負担なく力強く歌える人ってなかなかいないから。

レイチェルも彼女のベルティングボイスに「Beautiful!!」「Great!!」「一体何が問題なの?!」と。

通訳として後ろで見守っていた私ですが、2ヶ月前のレッスンで伝えたことの殆どを消化して自分のものにしている彼女の上達ぶりに驚きました。相当練習しているんだろうな。。。

5. 次の課題は?

さて、ベルティングを信じてコツコツとレッスンと自己練習を積み重ねてここまできた彼女ですが、次なる課題曲は「ミニーリパートン/Loving you」この曲も私がミックスボイスとホイッスルトーン習得の為に使用した曲。

強いベルティングボイスから地声のグリップを保ったまま裏声要素(息)を混ぜていき、柔らかい、でも裏声ではない、地声ベースのソフトミックスボイスを自在にコントロールできるようになること。

これには喉の完全脱力が必要です。

でもここを抜けるともう大きな歌唱の問題はなくなるでしょう。残りのLA滞在中にぜひ習得して欲しいなと思います。

〈写真:マリリンモンローのお墓の前で〉​

6. 歌も心も生き方を見直す大切な時間

ロサンゼルスでの生活も彼女に良い影響を与えているようです。緑が多く治安も良いWestwoodの街を歩きながら「本当に良い所だね〜」「アメリカのイメージと全然違〜う!」を連発。

そんな彼女も日本に居る時は年齢や世間体が気になったり、周りの声に傷つきボイトレ留学を迷った事も。

「何歳になっても好きなことに打ち込んで良いのよ。ほんと。そのために生まれてきたんだし、そうすることで助かる人がたくさんいる。あなたが好きなことを追求することで世界はどんどん良くなるんだよ。」とオリエンテーションでは生き方の話題で盛り上がりました。

彼女が努力して手に入れた素晴らしい歌唱技術や歌声、そしてLAでの生活経験がこれから多くの人を励ましたり目標として人を動かしていくことでしょう。

7. 最後に彼女から一言

「ベルティングってね1日やそこらで完全に習得できるような甘いものじゃないからー!」

だそうです。そうだね、ベルティングの世界に足を踏み入れるとそこから歌と共に生きる日々が始まるよね。

2年、5年、10年歌えば歌うほど良くなる。楽になる、深くなる。

ベルティングという最高の歌唱スキルと共に彼女の音楽人生はこれからも続いていくのです。。。

*現在ボイトレ留学・ベルティング留学のお問い合わせを多数いただいています。

これからも彼女の様子はFacebook でカジュアルにアップしていくのでお見逃しなく!

◇ハリウッド式ミックスボイス&ベルティング発声法◇
「高音矯正」ベルティングトレーナー
Chico.

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